BIGな人が多い、New York?   November 30,  2007



今ニューヨークには、ビッグな人が多い。

ロバート・デニーロや、シガニー・ウィーバーなどのハリウッド映画の俳優や、

億万長者で有名人のドナルド・トランプ(左)もいる。

先日の週末、NYの最大のイベントセンター、ジャビッツ・センターに行ってきた。

ドナルド・トランプの講演があったからだ。

彼は不動産王で、NYをはじめ、各地にトランプタワーなどのビルやカジノを所有するビジネスマン。

それだけでなく、3大ネットワークNBCの有名な番組「アパレンティス」も持ち、その中で、数人の候補者が、トランプ財閥で働く権利をかけて、壮絶なバトルを繰り広げている。

サバイバル形式のその番組では、候補者が、ひとりひとり削り落とされる。

そのときにトランプが発する決まり文句、「You are FIRED!!!(お前を首にする!!!)」は、全米で、大流行となった。

 

講演は、トランプが出した新しい本に基づいて行われたが、この本が最高に面白い。

トランプの裏話が山ほど出ている。



企業家としての心構えが書いてあるのだが、それが、並みの奇麗ごとを並べたものでは全くなかった。

「やられたら、10倍にして返せ!みんなが見ているから、なめられんな」とか、「プレッシャーを弾き飛ばせる奴とそうでない奴が存在し、企業家なら、それができないとだめだ」と指摘している。

また、お騒がせ女優兼タレント「ロージー・オドネル」に吹っかけられた壮絶な激論バトル(悪口の言い合い)に圧勝した話や、

彼が主催するミスアメリカコンテストで優勝した、ミスUSAが、NYでドラッグをやってつかまったときに、反省しているからと、身を挺して守った背景などを紹介している。



そう、単なる金持ちなのか、と思っていたが、忠誠心のある友人や、社員に対しては、徹底的に尽くすという、義理人情を持ち合わせている人であることがよくわかるのだ。

しかも、話がおもしろいから、1時間以上の講演でもまったく、飽きさせることがない。結構、人間味のある人物なのだった。

この本、「Think Big and Kick Ass (志を高く持ち、いてもうたれ!)」は、非常にわかりやすい英語で書いてあるので、英語を勉強したい人には、読んでもらいたいものだ。

そうでないひとも、日本語の訳本が出れば、人生の何かのヒントを得るために、必ず読んでほしい本である。きっと役立つはず!

そうそう、ニューヨークには違った意味で、ビッグな人もたくさんいます。

いろんな人がいるからこそ、NYが世界で一番、面白い街になっているのでしょう…。

TM